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今年、母方の実家の「墓じまい」をしました

墓じまい費用の一例

総額目安:約30万円〜100万円前後

  • 墓石の撤去・処分費:15万円〜40万円
  • 墓地の整地・原状回復:5万円〜15万円
  • 遺骨の取り出し:1万円〜5万円
  • 閉眼供養・お布施:3万円〜10万円程度
  • 改葬許可などの手続き費用:数百円〜数千円程度
  • 新しい納骨先・永代供養:5万円〜50万円以上

「墓じまい」という言葉自体は以前から知っていましたが、自分の家族のお墓を実際に墓じまいすることになると、やはり少し感じ方が違います。

母方の実家は田舎にあり、お墓も昔からある墓地の中にありました。

墓石を撤去して、お骨を移し、墓地を元の状態に戻す。

言葉にすると簡単ですが、実際に進めてみると、それなりの手続きがありますし、田舎ということもあって費用もそれなりに必要でした。

墓地を見渡して気づいたこと

墓じまいをするために、改めて墓地をゆっくり眺めてみると、あることに気づきました。

昔であれば墓石が並んでいたであろう場所に、同じように墓石がなくなっている区画がいくつもあったのです。

おそらく、私たちと同じように墓じまいをされたご家庭なのでしょう。

一つ、二つではありません。

「墓じまいをする家庭が増えている」という話はニュースなどでも耳にしますが、実際に墓地の中で墓石のない区画を見ると、その変化を実感します。

これも時代の流れというやつなのでしょう。

「家を継ぐ」と「墓を守る」が当たり前ではなくなった

昔は、実家を長男が継ぎ、その地域で暮らし、お墓も代々守っていく。

そうした形が当たり前だったのだと思います。

しかし今は、子どもが進学や就職をきっかけに地元を離れ、そのまま別の地域で家庭を持つことも珍しくありません。

京都に実家があっても、子どもは東京や名古屋、大阪で暮らしている。

親が亡くなった後、誰も住まなくなった実家と、遠方に残されたお墓だけが残る。

私たちが日々ご相談を受けている**「実家じまい」や「空き家問題」**と、墓じまいは、実はよく似ているように感じます。

墓じまいは「先祖を大切にしない」ということではない

墓じまいという言葉には、どこか寂しい印象があります。

私自身も、実際に墓石が撤去された場所を見ると、少し寂しい気持ちになりました。

ただ、お墓を残すことだけが、ご先祖を大切にする方法ではないとも思います。

今後誰がお墓を管理するのか。

遠方から通い続けることができるのか。

子どもや孫の世代に、その負担をそのまま引き継がせるのか。

家族で話し合ったうえで、自分たちの代できちんと整理しておくことも、一つの責任の取り方なのかもしれません。

墓じまいと実家じまいは、同じタイミングで考えることも

不動産の仕事をしていると、

「親が施設へ入ることになった」

「実家に戻る予定の人がいない」

「相続したものの、兄弟全員が遠方に住んでいる」

といったご相談を数多くいただきます。

こうしたタイミングでは、実家のことだけではなく、お墓や仏壇、家財道具など、これまで家族が守ってきたものを今後どうするのかという問題も出てきます。

すべてを残すことが正解とも限りません。

だからといって、すべてを処分すればいいという話でもありません。

家族が元気なうちに、これからどうするのかを一度話しておく。

それだけでも、将来の負担はかなり違ってくると思います。

今回、自分自身が墓じまいを経験し、墓石のなくなった区画がいくつも並んでいる光景を見て、改めて時代が変わってきていることを感じました。

「墓じまい」「実家じまい」という言葉が特別なものではなくなる時代が、もう来ているのかもしれません。