「鬼門」とは北東の方角を指し、中国の陰陽思想・風水に由来する考え方です。
古代中国では、北方民族の侵入や厳しい寒気が北東方面から来ることが多かったため、“災いの方角”として意識されるようになりました。

秦の始皇帝の時代には、北方からの異民族侵入を防ぐために万里の長城が築かれましたが、これも「北〜北東方向への警戒」という思想と無関係ではないとされます。
その後、この思想は遣唐使などを通じて日本へ伝わり、平安京(現在の京都)でも都市設計に影響を与えました。
平安京の北東(鬼門)の方角には比叡山延暦寺が配置され、都を守る“鬼門封じ”の役割を担ったとされています。
また、南西は「裏鬼門」と呼ばれ、こちらも意識されていました。
ただし現代では、記事にもある通り、鬼門を過度に恐れる必要はなく、実際には
- 北東=寒く湿気が溜まりやすい
- 南西=西日が強い
など、住環境上の特徴が背景にあったとも考えられています。
そのため現在は、方角そのものよりも、
- 採光
- 換気
- 断熱
- 湿気対策
など住宅性能を重視する考え方が一般的です。