皆様、こんにちは営業の福田です。
GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は一週間ほど時期をずらして家族で城崎温泉♨へ行ってまいりました。
城崎温泉は1300年以上の歴史を持つ由緒ある温泉街です。浴衣で石畳を歩き、外湯巡りを楽しむ風情は今も変わりません。
しかし、私が今回最も印象に残ったのは、実は駅近くのファミリーマートでした。


通常の派手な緑と白の看板とは全く異なる、黒瓦屋根に落ち着いたこげ茶色の壁、控えめな白文字のサイン。
初めて見る人は「本当にファミリーマート?」と驚かれるでしょう。
私自身も思わず二度見しました。汗
この理由は、「風致地区」および「景観形成重点地区」という指定によるものです。
この制度は、街全体の美しい景観を守るために設けられた規制で、主に以下のルールが適用されます。
- 派手な色彩・大型看板の制限
- 建物外観の統一(瓦屋根の使用義務など)
- 建築物の高さ制限
- 太陽光パネルの設置不可
- 看板・自動販売機などの設備も景観に合わせた仕様
城崎温泉は特に厳格にこれらのルールが運用されており、チェーン店であっても地域の伝統的な景観に溶け込むよう設計されています。
一見すると「面倒な規制」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、不動産に携わる者として断言できるのは、こうした厳しい景観規制こそが、その地域の不動産価値を長期的に支え、高めているということです。
メリットとして感じることは
- 希少性・独自性の向上
全国どこにでもある画一的な街並みではなく、「ここでしか味わえない雰囲気」が強く残るため、観光需要が安定します。 - ブランド価値の維持
一度壊れた景観は回復が極めて困難です。規制があることで、街全体が「資産」として守られ、結果的に周辺不動産のプレミアム価値が保たれます。 - 長期保有・賃貸需要への強さ
観光地としての魅力が継続するため、民泊・別荘・温泉宿などの用途で安定した収益が見込めやすい。
実際に、風致地区や景観重要地区に指定されているエリアは、規制の厳しさゆえに供給が限定的になり、需要が集中することで価格が押し上げられる傾向があります。
もちろん、建築時の自由度が低いというデメリットもありますが、「規制があるからこそ価値が守られる」という側面は、不動産投資において非常に重要です。
城崎温泉以外にも、少し手前にある出石(いずし)の町並みも大変魅力的でした。
出石は「但馬の小京都」と呼ばれる風情ある街並みで、こちらも景観規制により独自の価値を維持しています。
不動産業に携わる者として、旅行先でもつい「地面など人と違うものを見てしまう」職業病が出てしまいますが(笑)
こうした街の裏側にある仕組みを知ることで、物件の持つ本当の価値が見えてくると感じます。
城崎温泉や歴史における希少な建物やある地域などへ行かれる際は、ぜひ「地味なお店」などもご覧ください。
浴衣姿で通りながら、背景にある景観規制の工夫に気づくと、旅がより深くなるはずです。
今後も不動産の現場目線で、街並みや規制がもたらす価値について発信していきたいと思います。